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ロンドンはすっかり秋めいてまいりました。
2008年も残すところあと3カ月余り。クリスマスまで、ぼうっとしていたらあっという間です。 今年は4月の有名建築家の講演会から始まって、6・7月とロンドン建築フェスティバル(次回は2010年)があっただけでもうれしかったのですが、9月は建築、デザイン、アートのイベントがめじろ押しです。 4月のイベントのチケットを逃して反省し、思い切ってAFの会員になってしまいました。 会員だからチケットをとれるという保障はありませんが。 来週末は年に一度のオープンハウス・ウィークエンド。はやばやもらったガイドをもとに、いくつか予約を入れました。 カメラを持って探検してまいります。 # by buildingwatch | 2008-09-13 06:57
ロイヤル・アカデミー・オブ・アートで開催されていた、
ヴィリアム・ハマーショイ(デンマークの19世紀の画家)の作品展を見てきました。 RAAのハイライトは→こちら よくポスターで取り上げられている絵は、 どこか私の好きなフェルメールに似た雰囲気を漂わせています。 でも、色調はどこかロンドンの曇天を思いおこさせるような、 鉛色とアースカラーがほとんどでした。 ハマーショイは当時のメインストリームには背を向けていたそうで 室内画や彫刻の絵とか、油彩なのにまるで写真のような絵が多かったです。 パリのアパートで描かれた一連の作品群は、夫人をモデルにしたものだそうですが、 アンビエントな雰囲気のなかにも、細部まで精確に描き込まれた無機質な背景の中に、 後ろ向きに置かれた人物の、細く柔らかなまとめ髪と白いうなじ。 唯一温かみを感じさせる部分です。 無人の暗い室内を描いた絵は、窓から差し込む柔らかな光が語っていました。 静謐な空間と、それを支えるmeticulousな筆使い。 自称「妄想族」な私は、作品群を見ながら 厳格で、無口で繊細で、人嫌い。 限られた対象にのみ深い愛(偏愛?)を与える画家を想像していました。 そうであったとも、そうでなかったとも、確かめる機会はないでしょうが。 建築家も画家も、光にこだわる人が好きです。 今回の作品展の中で、特に気に入ったのは、この絵。 ![]() 生で見た絵の光は、とても優しい感じがしました。 ハマーショイが見た心象風景が少しでも共有できたような気がしました。
サーペンタイン・ギャラリーの前に、毎年現れるパビリオン。
今年は、フランク・ゲーリーでした。 新しい木の匂いがぷんぷんするパビリオン。 どことなく、屋外サウナのような。。。(失礼) 屋根の接合部分など、単純なようでいてとても複雑そうです。 建造物としてはスケールは小さいですが、 構造技師の技術のすばらしさをあらためて実感しました。
ロンドン建築フェスティバルの一環で、高層ビル建築で有名なシーザー・ペリ氏が講演を行う
というので、早速聴講を申し込みました。 今年は、建築ファンには最高に恵まれた年で、今春にはレンゾー・ピアノ氏、 ヘルツォークド・ミューロンなどがテート美術館で講演を行い、 RAAでは隈研吾氏が、今回の建築フェスティバルではデビッド・チッパーフィールド氏や ダニエル・リペスキンド氏が講演したのですが、 ことごとくチケットが取れずに残念な思いをしていたところです。 ペリ氏がご高齢(82歳)ということから、チケットが取れてほんとにラッキーでした。 建築に携わったカナリー・ウォーフの鉛筆型ビルから、最新のプロジェクトまで、 スライドを使用しながら説明されましたが、作品がガラス張りの高層ビルが多いのに対し、 ご本人は長身ですが、柔和な雰囲気で、おちゃめな笑顔が魅力的な方でした。 国際舞台では70代はまだ若手などと揶揄されたりするようですが、 確かにオスカー・ニーマイヤーが100歳を祝ったことからも、 建築というのは長生きにむいている職業なのかも。 ペリ氏も、「今抱えているプロジェクトが竣工するのは5年後だから、 長生きしないといけないね」などと笑っていましたが、 常に先へ先へと未来を向いているのが、いい刺激になっているのかもしれません。 ![]() (写真はロンドン建築フェスティバルより拝借)
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